元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

うつ病に効く可能性がある生物学的製剤とは

 トランプさん調子いいですねぇ。

 

前回の投稿で関節リウマチの薬にうつ病を改善する可能性があると報告がされたと書きました。

hal-007.hatenablog.com

発表された論文や報道ではどの薬に可能性があるのか言及されていませんでした。その後に自分で調べてみたところ、 どうやら「生物学的製剤」というもの指していることがわかりました。

生物学的製剤 生物によって作られるタンパク質などを利用した新しいタイプの薬(注射薬)です。関節リウマチでは、免疫にかかわるサイトカインが異常に多く分泌されますが、このサイトカインの働きを抑えることによって、関節リウマチの症状を改善します。

関節リウマチ 病気の基礎知識|アステラス製薬|なるほど病気ガイド

 

 生物学的製剤と言ってもたくさんの種類があるようで、下記のページにはその代表的なものが幾つか紹介されています。

関節リウマチの薬 生物学的製剤とは

 

どの生物学的製剤も炎症の原因であるTNFやインターロイキン6(IL-6)などのサイトカインを無効化する機能があります。

TNFやIL-6はリウマチ患者だけでなく、一部のうつ病患者の血液に多く発現している物質で、これらはうつ病の遠因ではないかと言われています。

 

近い将来、生物学的製剤がうつ病の治療にも使われることになるのでしょうか?個人的にはそうなって欲しいと思いつつ、そもそもTNFやIL-6が発生する仕組みが解明されてもっと根本的な治療が確立されないかとも願っています。

抑うつ症状を緩和する可能性がある抗炎症薬の話

もう2016年も終わりですね。はてなブログの広告がうざ過ぎるので引っ越したいです。

 

何度も繰り返し書いてきましたが、人の免疫システムの過剰反応による炎症がうつ病を引き起こしているという仮説があります。

その仮説を証明するかのようにケンブリッジ大学の調査チームが、関節リウマチの治療などに使われる抗炎症薬が抑うつ症状を抑える可能性があることを発表したようです。

 

ケンブリッジ大学か発表した論文

「抗炎症薬のうつ病に対する効果:炎症に対する臨床試験のレビューおよびメタ分析」

Antidepressant activity of anti-cytokine treatment: a systematic review and meta-analysis of clinical trials of chronic inflammatory conditions

 

その発表に関する報道がこちら。

「抗炎症薬はいつかうつ病の治療に使われるのか」

edition.cnn.com

 

「抗炎症薬はうつ病の兆候を抑える」

www.newscientist.com

 

二つ目の記事の方が短くて平易な英語しか使っていないのでgoogle先生に頼らなくても読めるかもしれません。

頑張って訳してみるとこんな感じです。

うつ病は脳の炎症によって引き起こされているのではないだろうか?ある炎症とうつ病の研究が抗炎症薬の抑うつ症状を緩和する可能性について報告をしている。

ケンブリッジ大学のGolam Khandaker博士とそのチームは20にも及ぶ抗サイトカイン薬(抗炎症薬)の臨床試験の結果を調査した。これらの薬はサイトカイン(免疫システムをコントロールするたんぱく質)の影響をブロックする。一般的に関節リウマチの治療に使われるような抗サイトカイン薬は炎症を軽減していた。

そしてこれらの臨床試験では、5000人にも及ぶボランティアを含んでいるが、抑うつ症状も合わせて軽減しているという事実をGolam Khandakerのチームは発見した。その効果について彼らは向精神薬とほぼ同等であると主張している。

疲労の関連性

SSRIと呼ばれている向精神薬は脳内のセロトニンを増加させることで人の気分を改善する。しかしセロトニンの不足が常にうつ病の原因ではないため、SSRIはいつも効くわけではない。

最近の研究で抑うつ状態にある人々の1/3は脳内に高い濃度のサイトカインがあることがわかっている。また人の免疫システムの過剰反応が抑うつ症状を助長する傾向がある。Khandakerのチームは脳内の炎症はうつ状態となっている人々が体験した疲労の結果ではないかと考えた。

Khandakerのチームが調査した薬は抗炎症薬として一般的に使われるイブプロフェンなどと同等のものではなく、また致命的な副作用を引き起こすかもしれないために、抗炎症薬を向精神薬として使用するにはその前に十分な調査や評価が必要ではありそうだ。

しかしもし抑うつ状態にある人が抗うつ治療を開始する前に脳内に炎症があることがわかれば、近い将来それらの薬は有用かもしれない。

うつ病における炎症の役割というものはだんだん明らかになってきています。少なくとも一部の人たちについては。”

Khandaker博士はそのように主張しています。

”私たちの研究はそれらの人たちは抗炎症薬でうつ病の治療ができる可能性を示しています。”」

 

英語力がないとこの程度の翻訳でも息切れします。。 

 

CNNの報道だとアスピリンイブプロフェンなども効果あるように言っているように見えるのですが、、自分の英語力だとはっきりわかりません。アスピリンイブプロフェンと言えば頭痛に効く鎮痛剤ですがうつ病に効くんですかね。もし試す際は用法・用量はしっかり守ってください。

 

今後も調査や評価が必要なようですが期待が持てる研究ですね。

「最強の食事」の中短期的な影響

まさかのトランプ。。

 

今年の健康診断の結果が返ってきました。

昨年はB判定がちらほら出ていて、肝臓数値も下がり続けてやばいな・・と思ってました。今年は前半から「最強の食事」を取り入れて、すごく調子が良いと感じていたのですが、実際のところどうなんだろうと戦々恐々としながら結果を待っていました。

 

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

 

結果は・・A判定ばかりでした!

ただ一つを除いて・・

その一つは腹部の超音波検査で毎年指摘される胆管性過誤腫でこれはずいぶん前からずっとC判定がつき経過観察扱いとなっています。一度精密検査をしていて問題ないとことが確認されているので、まぁ無視していいかなと思っています。

 

しかし「最強の食事」の最大の目的は体の炎症を防ぐことです。炎症は様々な病気を引き起こし、うつ病にかかる原因の一つでもあると言われています。

血液検査の結果では体の炎症状態も確認できます。

以下が炎症状態を示すCRPという数値です。過去2回分の結果も載っていたので掲載します。

今年    :0.22 mg/dl

昨年    :0.10 mg/dl

一昨年:0.36 mg/dl

 

おや?正常な数値は0.00 〜 0.30 mg/dlです。正常な数値の範囲内ですが昨年よりも数値が上がっています。これはどういうことでしょうか?数値が下がっていることを期待したのですが。

「最強の食事」は効果がないのか、いま体調が良いと感じているのはそう感じているだけなのか・・

ただ昨年の今頃はそれほど仕事がきつくなく、いまは仕事がとてつもなく忙しいです。一昨年もとても忙しかったです。もしかしたら「最強の食事」をやってなかったら一昨年くらいの数値だったかもしれません。

 

単純な比較はできないですね。いま言える事は「最強の食事」を実践しても直ちに悪い影響は出ないという事だけです。

 

体型は整ってきましたし、感じとしては体調は良いのでまだしばらく続けてみようと思います。

 

 

 

いつの間にか復職3年目が過ぎていました

鬼忙しくてブログをまったく更新できておりません・・

 

全然気づいていなかったのですが8月24日で復職して3年が経ち、4年目に突入していました。気づかないということは充実しているということなのでしょうか?ただ忙しいだけな感じもしますが・・

どうであれここまで健康な体に戻してくれた村上鍼療院の老先生には感謝しかありません。

 

ちなみに去年も同じようなこと言ってました。もうさすがにここまで来ると完治してると言えるので、来年は復職4年目です!とは言わないでしょうね。

hal-007.hatenablog.com

 

今年の8月24日はブログを更新してるのですが3年過ぎたことにまったく気づいてないのが丸わかりです。

おかんさんへ - 元うつ病患者のふり返り日記

 

ちょっとしばらく更新が滞ってしまいそうですが、引き続き東洋はり医学会の受診記録などを募集しております。

hal-007.hatenablog.com

 

よろしくお願いします!

Mちゃんさんの例

子どものサッカーの練習に付き合っていたら自分がうまくなっちゃいました。

 

みなさまからの治療経過を下記のエントリで報告いただいていますが、時折り他のエントリにも回復報告を書いてくれる方がいます。

hal-007.hatenablog.com

 

今回はMちゃんさんという方のコメントを掲載します。

 

Mちゃん

私は信じます。私も完治するのが楽しみです。主治医に完治じゃなくて寛解だと言われて人生を悲観していたのが嘘のように今日は元気でした。一昨日の鍼のおかげです。でも西洋の医学も全否定はできないです。認知行動療法、マイナスをプラスにとったり、こだわりを捨てたり、も、ゆっくりでもここまでだいぶ治ったのも心療内科の先生とカウンセラーの先生のお陰です。ここまで気休めしてくれた薬も完全な悪ではないです。でも、一昨日鍼の先生にお話をきいて、正直鍼はこれ以上素晴らしい医療はないですね。モリンダのノニでガン治るのもすごいけど、刺すだけで痛くないし治る鍼はホンマすごいです。スピリチュアルもピンキリだから一緒にされたくないのわかります笑
駄文失礼しました。がんばってください。

 

id:hal_007

Mちゃんさん
こんばんわ

ちょうど今から一年前に自分はこんな記事を書いてたんですね。あらためて読んでみるとなかなか恥ずかしいですね。何か嫌なことでもあったのでしょうか?まったく思い出せないです。

いちおうこのブログは東洋はり医学会の治療の啓蒙と、反精神医学を掲げて始めましたが、正直なところ今は反精神医学はどうでも良くなってきています。
彼らは巨大な悪だと今でも思いますが、その批判をしてもうつ病患者が減るわけではないので、それよりも東洋はり医学会の素晴らしさを伝えられたらと思います。

 

 

Mちゃん

何度もすみません!先ほど一年位前の記事に意見をコメントしたものです。ネット能力が低くて、なんか、最新の記事にコメントした方がいいですよね…。と思って再投稿します。1週間前、あなたのホームページから、鍼治療にたどり着き、完治への一歩を踏み出したばかりです。今日めっちゃ19から10年間で一度もなかった楽さです!涙。ほんまに、ほんまに、ありがとうございました!!!(^o^)

 

 

id:hal_007

Mちゃんさん
コメント拝見しました。

治療の効果があって良かったです。10年間はお辛かったですね。
この後とんとん拍子に治って行くのを期待してますが、あまり焦らずじっくり治療していってください。

そして健康になってやりたいことをやれるようになることを祈っています。
また治療の経過など教えてくださいね。
コメントありがとうございました!

 

 

この後Mちゃんさんからの報告は途絶えているので完治に至ったのかはわかりませんが、回復への一歩は踏み出せていたと思います。やはり東洋はり医学会の治療は有力な手段の一つですね。

みなさまの参考になれば幸いです。

不正疑惑の精神指定医

ポケモンGOのせいで乱視が進みました。ひどいぜピカチュウ

 

知らなかったのですが精神科医は精神指定医になるとできる業務が増え、診療報酬が上がるのだそうです。精神指定になるには指導医から診療内容やレポートを評価してもらう必要があるのですが、レポートや診療報告に疑義がある医者が多数いるとのことです。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

同省が今回問題視しているのは、診療に十分関わっていないのに、リポートを作成した疑いがある医師が多数いたことだ。所属する医師に不正取得の疑いが出ている中部地方の大学病院の精神科教授は、「同一の症例がないかをチェックすべきだったのに管理が甘かった。申し訳ない」と話す。 

 

こうした背景には、精神科医にとって、指定医にしかできない業務が多くあるため、なるべく早く資格を取得したいという事情もあるという。
 

 

また、病院側にとっては、強制入院を伴う診療態勢を組むには一定数の指定医が必要となるほか、診療報酬の優遇措置もあり、指定医は多いに越したことはない。例えば通院患者の初診で一定要件を満たせば、一般の精神科医より1・5倍高い診療報酬が設定され、指定医がいる病院へ報酬加算措置もあるため、経営面のメリットとなっている。
 

 

指導医がグルになっていた可能性は高いですね。精神医学の闇は深いです。

おかんさんへ

この記事は連絡用です。

 

おかんさん

お久しぶりです。お元気でしょうか。

 

おかんさんが治療した鍼灸院についてわかくささんという方から質問をいただいています。可能であればご回答いただけないでしょうか。

質問は下記の記事のコメントに書かれています。

hal-007.hatenablog.com

 

治療院について公にはしたくないけどわかくささんには伝えたいということであればその旨をコメントに書いてください。コメントは承認せず非表示のままにします。

管理人にだけわかくささんのメールアドレスがわかりますので、治療院をお伝えすることができます。

 

ご検討ください。

よろしくお願い致します。