元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

昨年の今頃は寝たきりでした。

こんばんわ。

hal_007です。

 

正月休みの1日目がもう終わってしまいました。早いものです。

私が勤めている会社の規則では年の営業日の20%以上休んだ場合は次年度の有給休暇が付与されないという規則があります。昨年度も今年度も休職していた私には今年度と来年度は有給休暇がありません。そのため体調が悪くなったら欠勤するしかないのです。そして復職して約4ヶ月が経ちますが、とりあえず復職してからは1日も欠勤することなく今年の営業日を終えることができました。途中、何度か眠れない日があったのですが、なんとか休まずにがんばり切ることができました。

 

思い返せば去年の今頃は休職してちょうど1ヶ月が経ったころでした。あのころはうつの症状が最もひどく出ていてました。食事と風呂に入ること、あとは通院以外はほとんど寝たきりでした。毎日、布団で横になりながらただただ天井を見上げていました。脳の中で何かが渦巻いていていて、うまくものを考えることができませんでした。時折、落ち込みが激しくなり、育休で家にいた妻に側にいてもらうことがありました。

それでもこの症状をなんとか改善したいと思い、週に一度はかかりつけの精神科に通っていました。わずか2時間程度の外出でも家に戻ってきたら頭の中がクタクタに疲れて、すぐに布団に横になりました。向精神薬もこのころから飲み始めました。しかし薬ですぐに治ると期待した私の気持ちはあっさり裏切られ、強い副作用に悩まされるだけでした。

セカンドオピニオンを求めて東京女子医科大学病院にも行きました。大病院では唯一認知行動療法を受けることができるとネットで知ったからです。3時間以上診察を待ち、研修医によるヒアリング、性格テストを経てようやく当直医に診察してもらえました。しかしわずか5分程度の問診で診察は終わってしまいました。事前のヒアリングで別の病院で双極性障害と診断されたことを伝えていたのですが、その当直医から双極性障害の人には認知行動療法は効かないので治療をすることはできない、とあっさり拒否されました。藁にもすがる思いだったので、効かない可能性が高くても構わないと訴えたのですが、頑として応じてくれませんでした。

後で調べてわかったのですが、実は認知行動療法は保険が効かないので病院の儲けが薄いそうです。認知行動療法のように一人の患者に時間をかけるよりも次々と患者をさばいて薬を処方する方が病院としては儲かるのだそうです。まぁ認知行動療法も治療の効果は少ないらしいので、この時治療を拒否されてむしろよかったのかもしれません。

あの頃はまだうつ病になって日が浅かったので、うつ病の知識が少なくネットの怪情報に踊らされていました。うつ病には良質なタンパク質を取ると良いという情報を見つけて、妻にプロテインを買ってきてもらい飲んでみました。でも大きな缶を2缶ほど消費したところでまったく効いた感じがしなかったのでやめました。またイチョウのエキスがうつに効くと聞いて、イチョウのエキスを濃縮したGinkoという高額なサプリメントを購入しました。しかしこれもまた全く効かなかったです。

あの頃はまだ休職したことがショックでかなり焦っていました。そのためいろいろな情報に惑わされました。3ヶ月程度で復職せねば、という思い込みも混乱に拍車をかけていたと思います。

しかし私の努力も空しく精神科医による治療はまったく効果はあがらず、休職期間はその後9ヶ月にも渡りました。そしてうつ病からの回復はまったく予想もしなかった治療で成し遂げられました。

 

3日前に源泉徴収票をもらったのですが、年収が400万円以上落ちていてびっくりしました。傷病手当は含まれていないからだとは思いますが、住宅ローンの審査を通れるか心配です。。

 

筆者の闘病記->【うつ病】 本当に治る鬱病の治し方【完治】