週刊東洋経済がうつの特集
今週の東洋経済がうつの特集をしていますね。「うつ急増のカラクリ」という反精神医学的な見出しが表紙に書かれていたので期待して立ち読みしました。
しかし内容の9割はこれまで精神科医や製薬会社が広めてきたうつの見解を踏襲するものでした。うつの原因は脳内の化学物質の不均衡であるとか、うつを治すには休養と向精神薬の投薬が必要であるとかです。それに加えて著名な精神科医の香山リカさんのコラムや、最近うつ病経験者として精神医学界の広告塔になっている丸岡いずみさんの体験記が記載されています。正直、この辺の内容はほぼ宣伝ですし、ネットでも手に入るので読む価値ないです。
たださすが東洋経済と言うべきか、バランスを取るためなのか反精神医学の動きについてもわずかですが載せていますね。SSRIが導入された国ではなぜかうつ病患者が急増するとか、反向精神薬の急先鋒である内海聡氏のインタビューが書かれています。しかし大手製薬会社が広告主でもあるので、問題提起も既存のメディアではこれが精一杯なのでしょう。やはり反精神医学は既得権益者たちと利害関係のないところで発信していくしかないようです。