アナフラニール、腸に効くんです
私の主治医は最新の抗うつ薬であるSSRIよりも古い三環系の薬を好んで使いました。主治医はSSRIは薬価が高い割には従来の抗うつ薬に比べて効果が高くないという認識をしていました。また言葉にはしてませんでしたが古い抗うつ薬で実績を残してきたという自負を感じさせました。(主治医は初老に近く、経験は長そうでした。)
そんな主治医が私に最初に処方した本格的な抗うつ薬はアナフラニールでした。先にドグマチールが処方されていましたが、ドグマチールは別のエントリでも述べたように胃腸薬から転身したもので、本格的な抗うつ薬とは呼べません。
さてアナフラニールですがいったいどんな薬なのでしょうか?
三環系抗うつ薬の一種で、アルフレッサファーマから塩酸塩が「アナフラニール」という商品名で発売されている。うつ病・うつ状態、強迫性障害、夜尿症、不眠症の治療薬に使用される。
古い薬でもうあまり使われていないせいかほとんど記述がありません。ネット検索してもアナフラニールを飲んだという人の事例が見つかることは少ないです。一応、セロトニンとノルアドレナリンに作用すると訴えているみたいですね。
こんなアナフラニールですが私が服用したところ、4日間しか飲むことはできませんでした。なぜなら抗うつ薬としての効果はほとんどなかったうえに、副作用で激しい便秘に襲われてお腹がパンパンになってしまったのです。
三環系の抗うつ薬の副作用で便秘はポピュラーなものです。そのためアナフラニールを処方された時に一緒にプルゼニドという便秘薬も同時に渡されていました。しかし私がその時に経験した便秘はプルゼニドを飲んでもほとんど効き目が無いほどの便秘でした。(プルゼニドは効き目のある薬として便秘界では有名なのですが。)
そして4日間まるで便が出ず、まったく抗うつの作用もなくお腹が膨れて体調も悪くなってしまいました。そのためアナフラニールの服用は諦めました。
次の診察の時に主治医にその旨を伝えるとあっさり「じゃあ他の薬を試してみましょう。」という回答でした。
その当時は向精神薬の知識も無く、こうやって自分に合った薬を探していくのが通常の治療なんだろうと思っていましたが、実はこれが向精神薬無限ループの始まりだったのです。。
前述しましたが向精神薬の副作用として便秘が生じるのは有名な話です。その症状は腸閉塞またはイレウスとも言います。悪名高い都立松沢病院では大量の薬を患者に与えてイレウスになったら、患者が薬を受け付けられないという理由で強制的に電気ショック療法に切り替えてしまうそうです。そしてその患者は電気ショックによって完全に精神を壊され、植物状態のようになり、治療費を延々と請求され続けるのだそうです。
そんな意味もなく危険な橋を渡るのではなく代替治療に望みをかけましょう。安全な代替治療は確かに存在するのです。