元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

鍼でうつ病が治ったと言っても信用してもらえません

私の務めている会社は休職者がとても多いです。私がいる部署でも約5%くらいの人が休職しています。辞めてしまう人も含めると8%くらいはいっているかもしれません。たぶんですが全体でも同じくらい割合なのではないかと思います。

私が復職した後も同じ部署の人が1年間に3人ほど休職しました。私は今の会社が4社目なのですが、前にいたことがある会社と比べると感覚的には相当多いですね。規模の大小や勤続年数に違いがあるので単純な比較はフェアではないのかもしれませんが、今の会社を除いた場合、休職した人を見たことがあるのは1人だけです。

 

現在務めている会社で休職すると大抵の場合は新宿に専門院を構える精神科医を紹介されます。その医者はこれまで数多くの実績をあげてこられたそうで、名医であると有名だそうです。(産業医がそう言ってました。)私も9ヶ月間そこに通ってたので知っているのですが、医者の風貌は初老くらいで、優しい語り口の中にも自信が感じられました。まさに名医という雰囲気です。

 

でもこの先生にかかると全然治らないんですよ。

 

私も治らなかったし、他に3人ほどその医者にかかって復職した人を知っていますが、そのうち2人は治りきらずに辞めてしまいました。残っている1人もぜんぜん元気が無いです。

そして3人の共通点としてすごく太ったことが挙げられます。向精神薬の副作用で太るのは有名な話ですが、3人とも漏れ無く太ってました。幸い自分は太らなかったのですが、太った人たちは顔がパンパンに腫れて尋常じゃない太り方でした。

復職にはストレスがかかるという理由で向精神薬を処方された状態で会社に戻るのは通例らしいです。しかし治った様には見えないのです。見た目も太ってしまい、そのうえ薬の影響で頭がぼーっとするようで表情はいつも虚ろです。本当に大丈夫かなと思ってしまいます。(そして大丈夫じゃないから2人は辞めてしまったのでしょう。)

 

もちろん心配なのでいま残っている1人には東洋はり医学会や村上漢方はり療院の話はしました。でも薬で頭が正常な判断をできないのかもしれませんが、反応はほとんどありませんでした。聞き流していたのかもしれません。やはり幼児期から刷り込まれた「お医者さんは偉い」という西洋医学への盲目的な信頼が正しい理解を妨げているのだと思います。

向精神薬の危険性や根拠の無さをこんこんと話してもまったく興味を示そうとしません。加えてWikipediaなど少しは信頼できる媒体に載っているということを伝えてもぜんぜんダメなのです。

もし村上漢方はり療院に行って治らなかったとしても、4回で2万円弱ほどの金額をロスするだけです。それで治る可能性があるなら儲けものと思えないのでしょうか。私などは様々な民間療法を試して、ずいぶんとお金を騙し取られてしまいました。医者にだって高額な診察料を搾取されたようなものです。

なぜそのような事実を伝えても自分のように目が覚めないのかまったく理解できません。

 

どうして直接話をする人たちは信用してくれないのでしょうか。ネット上で闘病記を読んでくれた人のほうが内容を信頼して東洋はり医学会を訪ねてくれます。ネットを使って自分で調べる人は治そうというモチベーションが高いせいもあるとは思います。でも直接話をするほうがもっと細かく事象を伝えてられているはすなのに、誰も鍼治療を受けようとはしてくれません。

私の説明があまりにも下手とも思えませんが、鍼で治そうというモチベーションを沸き上がらせることができません。反精神医学のためにもわかりやすく信用されやすいロジックを考えないといけなさそうです。