元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

私のうつ病が鍼で治ったのが思い込みではない理由

ここ最近は休職してた後輩が復職したり、休職中の同僚のことが話題に挙がったりしてうつ病の話が出る機会が度々ありました。そういった時には大体私は自分のうつ病が鍼で治ったことを話します。向精神薬の問題や、鍼治療の効果の認知を広げたいからですね。

しかしほぼ一様なのが「思い込みって大事だよね。」という反応です。鍼なんかで病気は治らないと言いたいみたいですね。しっかり話をしたつもりでもこのような感想を述べる人がほとんどです。


そしていつも理解してもらえなくて本当に残念な気持ちになります。


仮に私のうつ病を治してくれた鍼治療が思い込みだったとしましょう。だとすると東洋はり医学会の前に通院してた別の鍼治療院ではなぜ思い込みの効果が発現しなかったのか説明できませんね。その別の鍼治療院には二ヶ月通ったのですから時間も十分にありました。しかしこういう反論をすると、ある人は東洋はり医学会は脈診流という特殊な治療方法だったので期待値が高かった、だから思い込みの効果が強く出たんだと言う人がいます。

なるほどなるほど。

ところが残念ながら私は治療を受ける前に東洋はり医学会が脈診流であることは知ってましたが、それがどれほど特殊なものかはわかっていませんでした。また藁にもすがる思いではありましたが、一方で騙されて元々という気持ちで受診してました。期待はほとんど無かったです。そのうえ脈診流の治療はほとんど刺激が無く、施術後の爽快感はまったくありません。そのため思い込みで治ったというのは非常に考えにくいです。


そもそも鍼の効果が思い込みだと言う人は、うつ病そのものさえも思い込みと考えているのでしょう。ただ気合が足りないだけだとか甘えているだけと思っているのでしょう。うつ病に対する考え方はそういったものが一般的ですし。それを私が何とか言ったところで考え方を変える理由が無いですよね。本人がうつ病にかかっていたり、周りでうつ病に苦しんでいる人がいなければ、私の言う事を信じても何も得することはありません。人間は何らかのインセンティブが発生しなければ動かないものなのです。


ただ中には信じてくれようとしてくれる人もいるのですが、困ったことに「怪しいものでも何でも信じますよ」というスタンスなのです。「私はスピリチュアルなものも信じるから、だから鍼も信じますよ」と。

いやいやスピリチュアルとは一緒にして欲しくないですね。。

 

ちょっと最後は脱線しましたが、そんなわけで東洋はり医学会の鍼治療の効果は思い込みではありません。