精神医療ダークサイド
精神医学の問題点は徐々に広まりつつあります。かつては扇情的なアウトローな人たちが糾弾をしていましたが、今では身元のはっきりしたジャーナリストや精神科医までもが告発本を書く事も少なくありません。
今回は読売新聞本社の記者が書いた精神医療の実態を描いた本をご紹介します。
内容はかなり強烈です。
前回のエントリで書いた生活保護費を狙った精神医療グループ等かわいいものです。精神科医や看護師による暴行事件や危険な向精神薬の多剤多量処方などの事実を淡々と書いています。
取り上げられている事象がいちいち人間のなせる業では無いので閉口してしまいますね。
最後の結論がこうすれば治る、というものでは無いのでうつ病患者には単にショックだけが残る内容かもしれません。信頼できるクリニックとして紹介されている東京都目黒にある試林の森クリニックは診察まで4年待ち出そうです。
どちらかと言えばうつ病患者のご家族や関係者向けだと思います。
本書の内容は精神病患者の未来が見えるような内容ではありませんが、最初に書いたように扇情的な精神医学批判の先駆者が幾らバッシングしても精神医学界はビクともしないので、いろんな方々が告発するのは大事な事です。
ちなみに本書の中では鍼灸で治るうつ病はうつ病と言えるのか?、という意見も見られました。根拠がよくわからないので何とも言えないのですが、是非東洋はり医学会の取材をして欲しいものです。
著者の佐藤光展さんですがこちらにも寄稿されてますね。
「精神医療ダークサイド」もこちらの記事のような感じで書かれています。