牛乳有害説は疑似科学?
都心でも大雪が降って大寒って感じですね。久しぶりに風邪を引いたので養生しています。
ちょっと前に牛乳有害説は疑似科学ではないか?という内容のYahoo!ニュースの記事が盛り上がっていました。(記事はもう期限が過ぎて削除されてしまっています。)
内容は「病気にならない生き方」という本を書いた新谷弘実氏が提唱する、牛乳は体に悪く骨粗しょう症の原因になるという説が、科学的な根拠も無いのに巷に広がり子供達の成長に悪影響を与えるのではないか?というものです。
新谷氏は腸の内視鏡検査の権威(自称らしいですが)で、これまで30万人の腸を見てきたが牛乳を摂り過ぎている人の腸は荒れていることが多く、また乳製品を多く摂るヨーロッパでは骨粗しょう症になる人が多いと主張しています。
病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-
- 作者: 新谷弘実
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2005/07/08
- メディア: 単行本
- 購入: 19人 クリック: 258回
- この商品を含むブログ (175件) を見る
それに対して新谷氏の主張はまったく科学的な根拠は無く、牛乳が体に悪いなんてけしからんという人たちがいます。
例えばこのサイト。
字が小さくてあんまり読む気が起きないのですが、確かにおっしゃってることはもっともな感じがします。
最後に結論づけているように新谷氏の牛乳と骨粗しょう症との関連の理論付けは完全に破錠していそうです。
しかし私も新谷氏の本を読んだ事があるのですが、新谷氏の主張は骨粗しょう症との関連だけでなく、牛乳の脂肪分の質の悪さにも言及していたと思います。生乳は確かに体に良いが一般的に売られている牛乳は低温殺菌されていて、そのために栄養分が破壊されて、脂肪も酸化して質が悪くなっていると。
実は同じ主張が最近よくこのブログで紹介している「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」でも書かれています。
一般の乳製品は、バターやギーとは驚くほど共通点が少ない。主な問題は、低温殺菌という有害な加工法だ。ミルクを約65℃で30分ほど加熱してから、約13℃以下で保存する。この工程はたしかに小さな汚染のリスクを低減するが、同時に有益な善玉菌を全滅させ、乳タンパク質を変性させ、要するに牛乳を栄養源から多くの健康問題の元凶へと一変させてしまう。
また新谷氏の主張を擁護するサイトもありました。
牛乳有害説は科学的根拠がないと否定?それ以前の問題でしょ - うらがみちょう
新谷氏の主張は科学的な根拠は無いかもしれないが、定性的なデータとはいえ30万もの量があればそれはある傾向を示唆するものであろう、というものです。
確かにその通りだと私も思います。定性的なデータとはいえ一定量データを集めるのは大事なことなのです。。
話は少しずれてしまいますが、だから私も東洋はり医がく会でうつ病の治療を受けた方のご意見を集めているのです。
ちなみに私は「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」に従って粗悪な乳製品を半年間取らないようにしていますが、体調にまったく問題はありません。大好きだったカフェラテを我慢するのは辛いですが、膨満感がなくなり体調はいいです。
私は何が疑似科学で何が科学的なのかよくわかりません。きちんとどこかの研究所で実験されたり、きちんとしたメーカーで調査されていればいいのでしょうか?そういった工程を踏んでいるにも関わらず、本来科学的であるべきはずの向精神薬がろくでもない理論で作られているのは有名な話です。牛乳よりもそっちを批判して欲しいとついつい遠い目になってしまいます。。