問題のある反精神医学論者について
健康的な食品を摂取しつつ、お奨めもしていながら飲酒で体調を崩すという愚行を繰り返しています。
切り込み隊長こと山本一郎氏によって反精神医学を掲げた本が批判されています。
伊藤隼也という人が書いた「うつを治したければ医者を疑え!」という本の内容があまりにも根拠が無いために騒動になっているうえに、出版社が誤りを認めるという事態になっているそうです。
このエントリを書いた時点ではAmazonを見る限りは評価は4点台とまぁまぁなのですが、賛否がわかれるようですね。
自分はこの本は読んだことも無いし読むことも無さそうですが、山本一郎氏の記事を読む限りは定量的なデータが足りなかったり誤りだったりして、本としては少々問題があるようです。
詳細は山本一郎氏の記事を読んでいただくとして、前から気になるのは反精神医学を唱える人にあまりまともな方がいないという問題です。
ざわざわと精神医学に異を唱えるのは、人類は愚かで滅びる運命にあると流布する医師だったり、確実に落選するとわかっているのに都知事選に何度も挑むおかしな政治家だったり、某宗教団体だったりするのです。
医学批判は非常識でありタブーであるのでまともな人がなかなか批判にまわらないのは分かります。なので多少変わった人でないと、なかなかこういった問題提起はされないのでしょう。しかしいつまでたっても証明されないモノアミン仮説をもとに作られた向精神薬がばらまかれ続けているというとてもわかりやすい問題が、それを指摘する人たちの怪しさによって疑わしいものと見れらている気がします。
精神医学の問題点について比較的まともなことを言っていても、ほかの分野でトンデモないことを言っている人のことを誰が信じるというのでしょうか?
一応このブログも当初は反精神医学を掲げていましたが、今ではそれほど強調はしていません。それよりも代替治療として可能性の高い東洋はり医学会の治療の推奨や、うつ病の原因とされつつある炎症の鎮静に効果があるとされる食品の紹介に方向性を変えています。精神医学批判をしてもうつ病が治るわけではないので、誰も得しないし意味が無いんですよね。
こちらのエントリでは東洋はり医学会による治療の結果を報告いただいています。
この報告もあくまでも定性的なデータなのであと100人くらいは集めないと定量的なデータとしては扱えないでしょう。あるいはいくら集めても結局は個人の感想なので、いくら集めても正しい定量的なデータとは言えないかもしれません。
しかしやはり多くの人の生の意見はいまだ苦しみから逃れらない人たちの後押しとなります。そのためこれからも治った/治らないに関わらず多くの人の治療経緯を集めていきたい所存です。
よろしくお願い致します。