腸脳相関
雨がしょっちゅう降ってますが梅雨は明けたんですかねぇ。そこまで暑く無いからいいんですけど。
世界は抗炎症ブームに湧いています。先日はヤクルトが腸の環境が悪いとうつ病など精神的な病気を引き起こす可能性を指摘する研究結果を発表しました。
こんどはヤクルトのライバル企業であるカルピスが「腸脳相関」というキーワードを使って似た内容のキャンペーンをしています。
「C-23ガセリ菌」のストレスによる症状への有効性|「カルピス」由来健康情報室
腸脳相関とは聞き慣れない呼び方ですが、言わんとしたいことは伝わってきます。腸は脳と密接に関係があり、第二の脳と呼べるくらい脳の状態に影響を及ぼすと言われています。腸と自己免疫疾患の因果関係の研究があの理研でも行われていて、論文も発表されています。
腸内環境のアンバランスが全身の免疫系を過剰に活性化 | 理化学研究所
腸内環境のバランスが悪いと自己免疫機能が異常な状態になり、炎症が発生してやがては内蔵や脳に悪影響を及ぼすと予想されます。
これらの研究はうつ病の真の原因と目されている「神経炎症性仮説」につながっていきます。
そういえば自分は以前にいた会社で厳しい上司ではよくお腹を壊していました。上司の意味不明な言動に悩まされ、頭はいつもだるくやる気などありませんでした。
たまにいるすごくストレスに強い人は、精神がタフというよりももしかしたら腸の環境がずば抜けていいのかもしれませんね。
しかしヤクルトやカルピス、森永乳業が主張するように乳酸菌などを直接取り込むと腸内環境が良くなるかはわかりません。一節では相当な量を摂らないと菌は行き残らないという話もあります。
外部から菌を取り込むよりも食生活を改善して自分が持っている菌を育てた方がいいとも言われています。
何が本当に良いのかはまだまだわかりませんが、腸と脳と炎症の関係は引き続き情報を探っていきたいと思います。