ポストうつ病に向けて
あけましておめでとうございます。
1月なのに東京は15℃まで気温が上昇しましたね。例年なら凍えながら初詣の列に並ぶところが、今日は初詣には優しい日和だったのではないでしょうか。しかし私は体の調子が悪いのかそれなりに寒かったです。そのため初詣のお参りもそこそこにさっと家に引き上げて天皇杯の決勝をテレビで見ていました。私は特にサッカーファンというわけではないですが、おっさん軍団という愛称に惹かれて横浜マリノスを応援していました。それで対広島サンフレンチェ戦は2−0で横浜マリノスが勝ったので嬉しかったです。でもリーグ戦の雪辱を晴らしたわけですが中村俊輔は天皇杯よりもリーグで優勝したかったとインタビューに答えていたそうです。リーグ戦は1年もかけて戦うわけですから、そりゃそうですよね。
さて今日はポストうつ病について考えてみたいと思います。うつ病が治った後にどうするか、ですね。うつ病は一般的には再発し易い病気と言われているようです。確かにネットで検索してると、Yahoo!知恵袋やOKWebでうつ病が再発しました、という投稿をちらほら見かけます。
どうしてうつ病は再発し易いのでしょうか?
うつ病に至る経緯にその人の考え方、性格、また周りの環境が大きく影響をしていると思います。もしそうだとしたらうつ病が治ったとしてもそれらのいずれかが変わらないと再発を防ぐのは難しいかもしれません。
若いうちは環境を変える、社会人であれば転職するということになりますが、それがてっとり早いでしょう。ブラック企業の劣悪な環境が大きな原因であればさっさと転職するのはいいと思います。
ところが私のような30代後半にもなるとなかなか転職という訳にもいきません。子供もいてこれから住宅ローンを組もうというのですから収入が変動するのはなるべく避けたいです。
そうすると考え方、性格をなんとか変えることになりますね。
もうこんな年にもなると考え方やら性格を変えるってのはそんな簡単にはいかないと思いますがやってみるしかありません。そんなわけで今はNLP(神経言語プログラミング)や認知行動療法なんかを勉強しています。
ここでひとつお断りがあります。NLPや認知行動療法はうつ病の再発には効果がある気がするのですが、うつ病そのものの治療には効かないと思っています。うつ病は悩みに悩んだ末に発症するものですが、発症してしまえば外傷や骨折と同じでそれ以前の行動を見直しても治らないと思います。脳の何かがおかしくなっているはずですが、一度そうなってしまうといくら考え方を修正しても元には戻らないのです。実際、私はうつ病と診断される直前、直後に認知行動療法を独学で勉強して実践しましたが、まるで効果はなかったですね。
NLPや認知行動療法はいま流行りなのか、高額なセミナーがいろいろ宣伝されてます。セミナーは受けたことないので否定はしませんがネットの説明を見るとかなり怪しげなものがたくさんあります。まずは本で勉強してみてどうしてもわからない、というところがあれば厳選したうえでセミナーを受講しましょう。
NLP、認知行動療法についてそれぞれ私が参考にした本を紹介します。
認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種である。考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていく。[1]誤った認識・陥りがちな思考パターンの癖を、客観的でよりよい方向へと修正する。 鬱、PTSD、パニック障害、解離性障害、複雑性悲嘆、強迫神経症など、多種多様な精神的疾患で、その高い効果が報告されている。自身で手引きを参考にしながら出来る、比較的、手軽な方法から、それが困難な場合には、専門の医師に治療してもらう方法まで、認知行動療法は、広義に活用されている。ただし疾患の種類や症状の重さによっては、トラウマへの介入・想起により強い苦痛や葛藤を伴い、場合によっては悪化することもあるため、クライエントの状態を判断して治療することが重要である。
雅子妃の主治医である大野裕さんの著作です。大野さんは私の嫌いな精神科医の大御所なのであまり本を紹介したくはないのですが、第一人者だけあって入門的なレベルで認知行動療法が網羅されていると思います。
- 作者: メラニーフェネル,曽田和子
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2004/06/26
- メディア: 単行本
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自分でできる、というところが気になって購入しましたが、正直読み辛いところが多かったです。海外の著書なので出てくる患者さんも外人さんです。そのためそれぞれのケースになんとなく感情移入ができませんでした。しかし事例が多く、認知行動療法について深く知りたいという方には良書なのではないかと思います。
◆NLP
元々心理療法の世界で、短期的なセッションでも効果をもたらすブリーフセラピーの一つとして広まった。 以降、心理療法のみならず医療、教育、政治、スポーツ、ビジネスなどの様々な分野で活用されている。 近年、ビジネスの世界では、コーチングの技法に取り入れられる場合もあるとされる。
NLPは、効果を実証するには不十分な経験的証拠しかないため、プロフェッショナルな信頼性には問題があり[1]、一般の社会科学からは広く無視されている[1][2]。心理学者、神経科学者[3]、言語学者[4][5]からなる批判者たちが、NLPという名前、コンセプト、使用する用語を問題にし、科学的証拠がなく無批判に受け入れられる極端な心理療法または疑似科学的な特徴を持っているとしている[1][2][6]。
- 作者: 山崎啓支,サノマリナ
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2012/02/25
- メディア: 単行本
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マンガなのでとてもわかりやすいです。リフレームやディソシエイトなどのテクニックはうつ病の再発には役立つのではないかと思いますが丁寧に説明されていますね。主人公の女の子がかわいいです。
当然マンガよりは小難しいですが、それでもわかりやすいです。「恐怖反応を消すー恐怖症の解消」の章は必見ですね。
NLPも認知行動療法も基本的なスタンスは物事を客観的に捉えて冷静に、そして自分の都合のいいように判断するということだと思います。身につけるのはなかなか難しそうですがうつ病が再発するのも嫌なのでがんばって勉強してみようと思います。