元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

抑うつ症状を緩和する可能性がある抗炎症薬の話

もう2016年も終わりですね。はてなブログの広告がうざ過ぎるので引っ越したいです。

 

何度も繰り返し書いてきましたが、人の免疫システムの過剰反応による炎症がうつ病を引き起こしているという仮説があります。

その仮説を証明するかのようにケンブリッジ大学の調査チームが、関節リウマチの治療などに使われる抗炎症薬が抑うつ症状を抑える可能性があることを発表したようです。

 

ケンブリッジ大学か発表した論文

「抗炎症薬のうつ病に対する効果:炎症に対する臨床試験のレビューおよびメタ分析」

Antidepressant activity of anti-cytokine treatment: a systematic review and meta-analysis of clinical trials of chronic inflammatory conditions

 

その発表に関する報道がこちら。

「抗炎症薬はいつかうつ病の治療に使われるのか」

edition.cnn.com

 

「抗炎症薬はうつ病の兆候を抑える」

www.newscientist.com

 

二つ目の記事の方が短くて平易な英語しか使っていないのでgoogle先生に頼らなくても読めるかもしれません。

頑張って訳してみるとこんな感じです。

うつ病は脳の炎症によって引き起こされているのではないだろうか?ある炎症とうつ病の研究が抗炎症薬の抑うつ症状を緩和する可能性について報告をしている。

ケンブリッジ大学のGolam Khandaker博士とそのチームは20にも及ぶ抗サイトカイン薬(抗炎症薬)の臨床試験の結果を調査した。これらの薬はサイトカイン(免疫システムをコントロールするたんぱく質)の影響をブロックする。一般的に関節リウマチの治療に使われるような抗サイトカイン薬は炎症を軽減していた。

そしてこれらの臨床試験では、5000人にも及ぶボランティアを含んでいるが、抑うつ症状も合わせて軽減しているという事実をGolam Khandakerのチームは発見した。その効果について彼らは向精神薬とほぼ同等であると主張している。

疲労の関連性

SSRIと呼ばれている向精神薬は脳内のセロトニンを増加させることで人の気分を改善する。しかしセロトニンの不足が常にうつ病の原因ではないため、SSRIはいつも効くわけではない。

最近の研究で抑うつ状態にある人々の1/3は脳内に高い濃度のサイトカインがあることがわかっている。また人の免疫システムの過剰反応が抑うつ症状を助長する傾向がある。Khandakerのチームは脳内の炎症はうつ状態となっている人々が体験した疲労の結果ではないかと考えた。

Khandakerのチームが調査した薬は抗炎症薬として一般的に使われるイブプロフェンなどと同等のものではなく、また致命的な副作用を引き起こすかもしれないために、抗炎症薬を向精神薬として使用するにはその前に十分な調査や評価が必要ではありそうだ。

しかしもし抑うつ状態にある人が抗うつ治療を開始する前に脳内に炎症があることがわかれば、近い将来それらの薬は有用かもしれない。

うつ病における炎症の役割というものはだんだん明らかになってきています。少なくとも一部の人たちについては。”

Khandaker博士はそのように主張しています。

”私たちの研究はそれらの人たちは抗炎症薬でうつ病の治療ができる可能性を示しています。”」

 

英語力がないとこの程度の翻訳でも息切れします。。 

 

CNNの報道だとアスピリンイブプロフェンなども効果あるように言っているように見えるのですが、、自分の英語力だとはっきりわかりません。アスピリンイブプロフェンと言えば頭痛に効く鎮痛剤ですがうつ病に効くんですかね。もし試す際は用法・用量はしっかり守ってください。

 

今後も調査や評価が必要なようですが期待が持てる研究ですね。