元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

東洋はり医学会の系譜

何度も触れていますが私のうつ病は東洋はり医学会の鍼治療で完治しました。

 

その東洋はり医学会とはどのような団体なのでしょうか?

 

東洋はり医学会は福島弘道さんという鍼師によって設立されたようです。

経絡治療/はり灸/東洋医学

福島弘道
(1910年8月28日~1995年4月14日)

昭和14年、長野県立松本盲学校卒業。その後上京、竹山晋一郎、井上恵理、岡部素道に師事し、古典鍼灸術を学ぶ。
昭和34年、東洋はり医学会を設立、会長として経絡治療家の育成に努める。
東洋はり医学会会長の他、日本経絡学会副会長、東洋はり医センター院長を歴任する一方、自らの理論と臨床体験をもとに著作を行った。

 

現在では国内だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアにも拠点があるようですね。私が通っている村上漢方はり療院の老先生は海外まで研修のために出向くそうです。先生曰く「外国人は勉強熱心だし手先が器用だ」とのことです。

東洋はり医学会 鍼灸 講習会 セミナー 脈診流経絡治療 研修

現在、国内外に1,000名以上(国内約1,000名、海外約300名)の会員数を誇り、全ての会員が真の実力ある鍼灸師を目指し、毎月、各支部及び本部において定例講習会(研究会)を行なっています。

 東洋はり医学会の治療法は脈診流と言って、鍼を打つ度に脈を確認(脈診)し、気の流れをコントロールする方法です。

脈診流自体は東洋はり医学会が考案したものでは無く日本古来から伝わる方法らしいです。ですので脈診流を謳う鍼治療院は東洋はり医学会以外でも幾つかあるようです。ただし中には最初しか脈診をしないなどの不適切な治療を行う所も多くあるそうで、気をつける必要があると老先生はおっしゃっていました。

 

本当の脈診流は鍼を打つ度に脈を確認します。 

 

本物の脈診流を見分ける目安になるので参考にしてください。

 

東洋はり医学会の鍼治療は江戸時代に杉山和一が確立した杉山流鍼術の影響も大きく受けています。杉山和一は日本独自の鍼治療である管鍼術を生み出した人で、徳川綱吉の難病を治した功績により将軍専属の鍼医にまでなったそうです。

 

自分のうつ病が江戸時代の鍼師によって考案された治療法で治るなんてなんだか不思議です。科学的に効果を証明できないとはいえ、やはり長い淘汰の歴史をくぐり抜けてきたものは本物なんですかね。