リフレックス、最新鋭?いやいや古いんです
随分更新間隔が空いてしまいました。
いまは仕事が忙しいため、体力を温存するために夜は余裕があっても早めに寝るようにしています。そのせいでブログを書いている暇がありませんでした。
しかしだんだんうつ病の時の記憶が薄れていっていることもあり、今夜はがんばってリフレックスという向精神薬のことを書こうと思います。
昔の日記を読み返すとリフレックスは2013年の6月ごろに1週間ほど服用していたようです。そのころは早朝覚醒が激しく、睡眠時間の短さに悩まされていました。ロヒプノールという強力な睡眠薬を飲んでいたにも関わらず、明け方に目が覚めてしまうのです。その悩みを主治医に相談したところ、睡眠補助薬としてリフレックスが処方されました。
どうやらリフレックスは副作用として強い眠気をもたらすらしいのです。
実際、ロヒプノールと併用して服用したその日は久しぶりに6時間眠れたと日記に書いてあります。その副作用については期待通りに効きました。
しかし、他の作用が私を苦しめました。
例えば強い不安感に襲われるようになり、夢も悪夢を見続けました。また怒りが強く自分を支配し、感情のコントロールをするのが難しかったのをなんとなく覚えています。
(デジレル、唯一心に作用した向精神薬 - 元うつ病患者のふり返り日記
こちらのエントリには服用した向精神薬で心に作用したのはデジレルだけ、と書いてますがリフレックスも心に作用していたみたいです。もちろん悪い意味で。)
そして極めつけはアモキサンやアナフラニールのように強烈な便秘に見舞われて、最後は膨満感に耐えられず服用を断念しました。
そんな作用を持つリフレックスとはどんな薬なのでしょう?
リフレックスは「ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬(Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant)」通称NaSSAと呼ばれる種類に属します。
NaSSAというとなんだか最新鋭っぽくて、おしゃれで効きそうですね。でも残念ながらそれは偽りの姿なのです。
http://zusu.net/mentalhealth/reflex/
こちらに書いてあるようにリフレックスは古いタイプの薬であるテトラミドの成分を僅かに変更して、名前を変えただけなのです。(テトラミドは私も服用歴があり、こちらのエントリに記載しています。テトラミド、目が震える向精神薬 - 元うつ病患者のふり返り日記)
SSRIやSNRIがヒットしたのを目にして、自分たちもおこぼれに与りたいと思ったのでしょうか。
NaSSAという流行に乗った感じの新しい名前(セロトニン、ノルアドレナリンの両方に効きます的な名前)の分類を作って、古い薬を改造して売り出す。如何にも金の亡者の製薬会社が考えそうなことです。
この古い薬の成分を少しだけ変え、名前も変えて新しい薬として売り出すというのは製薬会社の十八番です。(「プロザック」を「サラフェム」と名前を変えて別用途で売り出したり、そういえばドグマチールも元々は胃腸薬でした。)
いや本当に楽な商売されてますね。
それで少しは効き目があればまだ救いなのですが、前述したように少なくとも私には一切効きませんでした。テトラミドが効かなかったのだから効くわけ無いでしょう?なぜ主治医はそれでもリフレックスを処方したのかさっぱりわかりません。
精神科医は効きもしない向精神薬を体に合うものを探すという名目でとっかえひっかえ処方するのが仕事なのです。
もう一度書きますが、こちらも本当に楽な商売されてますね。