元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

向精神薬密売で薬物中毒

またですか・・

headlines.yahoo.co.jp

 

例によってYahoo!の記事はそのうち無くなってしまうので抜粋させていただきます。

 

密売人の女から向精神薬を購入した客のうち少なくとも男女5人が薬物中毒で死亡していたことが判明。うち4人は自殺とみられ、乱用の危険性が明らかになった。 

 

国立精神・神経医療研究センター(東京都)によると、睡眠導入剤などを常用すると体の耐性が上がって効きにくくなり、服用量がエスカレートする場合がある。禁断症状も強く、より効果の強い薬を求めてネットでの売買に手を出す患者もいるという。

 また、一部の精神安定剤などは死への恐怖心を薄れさせるとの研究報告もある。衝動的に行動する危険が高まり、自殺を後押しするケースがあるという。
 

 

向精神薬はリスクが高いです。用法用量をきちんと守りましょう。

そして東洋はり医学会の治療は健康に対するリスクは非常に小さいです。代替治療としては最適ですね。

リスクが小さい治療は可能性がある限りどんどんトライすべきです。

このブログで一番読んで欲しい記事

暑い日もありますが秋はもうすぐそこですね。季節の変わり目のせいか家族で風邪のリレーをしています。体調には気をつけてください。

 

さてこのブログで一番読んで欲しい記事ですが、それはこのブログを読んで東洋はり医学会の治療を受けた方々のコメントが集められた記事です。

hal-007.hatenablog.com

 

治った方も治らなかった方も、結果がわからない方のコメントもありますが、実際治療を受けた方の生の声を読む事ができます。

どこぞの治療院のホームページでよく見かける嘘っぽい患者さんからの直筆手紙の画像よりも信憑性が高いと声を大にして言いたいです。

 

このブログを読んでこれから鍼治療を受けるか悩んでいる方は是非ご覧ください。

 

この記事がこのブログでのアクセス1位になって欲しいですが。。

 

規制をかいくぐる精神科

 

headlines.yahoo.co.jp

 

Yahoo!ニュースは記事が無くなってしまうみたいなので引用させていただきます。

精神科では、有効性を示す医学的証拠がないにもかかわらず、患者の求めに応じて睡眠薬などを多量に処方することが問題になっている。国は処方量を減らすため、12年と14年の診療報酬改定で規制を段階的に強化し、睡眠薬などを3種類以上処方した場合、病院や診療所への診療報酬を減らす措置を取った。

 しかしチームが11年4月~14年11月に全国の調剤薬局317店で扱われた処方箋延べ約110万枚を分析したところ、睡眠薬の大半を占めるグループの薬を推奨量の3倍以上処方された患者の割合は3年8カ月の調査期間中に0.7%しか減っていなかった。14年の規制強化後に限っても0.3%の減少にとどまった。

 

 

毎度の事ですがホント精神科の関係者は腐ってますね。。

薬局や製薬会社もグルなのでどうしようもないです。

 

自分もロヒプノールが効かなくなってくると眠気の副作用がある抗不安薬を幾つか同時に処方されましたがまったく意味がなかったです。

そんな主治医が巷では名医とかもてはやされてましたが救いようがないですね。

 

復職して2年が経ちました

あまりに鬼忙しくてすっかり忘れていたのですが8月24日で復職してから2年が経ちました。

 

昔の記事を漁ってみると1年前はこんな感じでしたね。有給が無く苦労していたのが思い出されます。

hal-007.hatenablog.com

 

今は1年前に増してバリバリ働けています。もちろん疲れますが、たぶん平均的なサラリーマンが感じるような疲れです。途中とんでもなく降格したり(そしてすぐ昇格)、奇妙な脅しにあったり波風はありましたが、うつが再発するような気配はまったくありません。

それどころか5月には3人目の子供(初めての娘)が生まれて端から見たら幸せな家族なのでしょう。

 

相変わらず村上はり療院には通い続けていますが、日頃の健康維持を考えれば悪くない習慣です。

 

復職3年目も鬼忙しさに負けず、うつ病治療の情報を流し続けていきたいですね。

皆様も治療の経緯などをこちらにコメントいただけるといろいろな人が助かります。

hal-007.hatenablog.com

 

よろしくお願いしゃす!

真昼の悪魔

激務が続き更新が滞っております。。自分がやりたい事は何なのか今一度見直さなくてはと思う今日この頃です。

 

前回はアンドリュー・ソロモンがTEDで行った講演をご紹介しました。

hal-007.hatenablog.com

 

今回は彼を一躍有名にした著書、「真昼の悪魔」をご紹介します。

 

「真昼の悪魔」は全米図書賞を受賞し、ピューリッツァー賞の最終候補にも選ばれた非常に評価の高い本です。本店のAmazonでも星が多いですね。

 

この本は自身のうつ病の経験を元に書かれたノンフィクションの作品になります。膨大な文献から得た医学的な知識、また多くのうつ病関係者に対して行ったインタビューが盛り込まれています。

正直医学的な話は難しすぎてあまりよくわかりません。ちょくちょく数式や化学物質の名前が出てきますがさっぱりです。しかしそれなりの頭のいい人が丁寧に読み解けばかなり正確な医学的なデータや定義を手に入れられそうです。

 

取材はかなりの人数に対して行ったようです。医者やうつ病患者だけでなく、うつ病を支援する人々も登場します。彼らは向精神薬の効果・副作用を語り、また精神外科手術や電気ショック治療も一定の効果があると述べています。

 

アンドリュー・ソロモンは自分のうつ病発症の原因は母の死であったとしています。当初は母の死は確かに喪失感はあったけれど大丈夫だと思っていたようです。しかし年々うつ病の傾向は酷くなっていき、遂に服薬による治療に入っていきます。その後うつ病が治ってからも、向精神薬を飲み続け副作用もほとんど無いと言っています。

 

私がこの本を読んだ感想(ちなみに上巻だけ)ですが、ここまで全面的に精神医学には効果があると語る本はなかなか無いですね。電気ショックや脳の一部を切除する精神外科にも非常に効果が高いと言ってるのは驚きです。(もちろん向精神薬も)

しかしその答えらしきものはまえがきにありました。

 

私の場合、先入観なく製薬会社について書くのは難しい。というのは、私が成人して以来、父はほぼずっと製薬会社で働いていていたからである。必然的に、私には製薬業界の知り合いが大勢いる。

  

私のうつ病を目の当たりにした父は、会社に抗うつ薬部門を設置した。

 

彼が書いたことが本当なのか、でまかせなのか私にはわかりません。しかし実際に巷で言われている向精神薬の問題等ほとんど語られません。そういえばこの本が書かれた2001年当時は世界中で製薬会社によるうつ病キャンペーンが行われていた時期と重なります。

 

変な陰謀論に加担したくはありませんが、彼が書いた事は本当に正しいことなのでしょうか?

 

真昼の悪魔〈上〉―うつの解剖学

真昼の悪魔〈上〉―うつの解剖学

 

 

真昼の悪魔〈下〉―うつの解剖学

真昼の悪魔〈下〉―うつの解剖学

 

 

 

 

著名な作家の鬱に関する考察

 アンドリュー・ソロモンという作家をご存知でしょうか?

日本ではほとんど知られておらず、日本語のwikipediaには載っていませんでした。

以下は英語のwikipediaへのリンクです。

 

Andrew Solomon - Wikipedia, the free encyclopedia

 

私も彼の事はTEDのプレゼンを見るまで知りませんでした。

作家ですが小説を書いているわけではなく、元々は雑誌のライターでノンフィクションの著作が3冊ほどあるだけです。

しかし自身の経験と膨大なインタビューにもとづいて書かれた鬱についての著作「真昼の悪魔」(原題:the noonday demon)が高い評価を得ているようです。

米国のアマゾンでも星の数が多いです。(2015年8月15日時点で4.5)

www.amazon.com

 

そんな彼のTEDでの講演を見ました。「鬱、私たちが共有する秘密」です。 

静かな語り口で作家ならではの独特の視点、表現で鬱について解説していきます。

 

こちらはプレゼンの動画になります。

スマートフォンだと字幕が表示されないかもしれません。その時はPCで見てください。

 

こちらはプレゼンの全文です。

 

 

「鬱の反対は幸せではなく活力だ」というのには大きく頷くものがあります。私も鬱から回復した時に感じたのは幸せというよりは、大きな生命エネルギーです。

しかしそれ以外の鬱についての説明はなんだか偏見を助長するような内容に思えてしまいます。そもそも鬱は心や精神の病気と断じているのは最新の鬱の病理理論からは外れています。

また彼自身は現代の精神医学による治療は酷い、と言いながら薬や精神外科手術で回復した人たちの話を随所に散りばめています。

 

なんだかこのプレゼンを見ると鬱は心の弱さが原因で、ちょっとした気分の変化や精神医学の治療で治せる気分になります。この言いようのない違和感はなんでしょう。

 

みなさんはどう思うでしょうか。

林試の森クリニック

前回のエントリでは「精神医療ダークサイド」という書籍をご紹介しました。

 

精神医療ダークサイド - 元うつ病患者のふり返り日記

 

その中で信頼できるクリニックとして紹介されている林試の森クリニックを調べてみました。

 

院長は石川憲彦さんという方です。

経歴は以下の通りです。

1946年生まれ。精神科医。東京大学医学部卒。1987年まで東大病院を中心とした小児科臨床、とりわけ障害児医療に携わり、共生・共学の運動に関与。患児らが成人に達し、東大病院精神神経科に移る。1994年、マルタ大学で社会医学的調査を開始し、1996年から静岡大学保健管理センターで大学生の精神保健を担当。同所長を経て、現在は林試の森クリニック院長(石川・高岡[2006]より) 

http://www.arsvi.com/w/in02.htmより

 

検索してみるといくつかご講演されている内容がwebにあがっています。

【公開】第1回 精神医学が見失いかけているもの / 不登校新聞

 

「いま使用 されている薬の9割は必要ないか、むしろ有害」というのが私の考えです。

 

28歳以下のうつ病では、うつ病の治療薬を飲んでいる人のほうが、飲んでいない人より自殺の危険率が高いと言われています。 

 

薬剤費の上昇と比例してうつ病患者は倍増し、また、病院数も同様に増加しています。これが「精神科バブル」の正体だと思います。 

 

日本最高学府の医学部は日本最高の頭脳が集まると同時に、激しい権力闘争が繰り広げられる「白い巨塔」と言われています。もちろん製薬会社との癒着もささやかれています。

そのような組織の出身にも関わらずこのような発言をされるのは相当勇気のいることだと思います。

 

この後は有料の記事のため読めていないのですが、現在の向精神薬のほとんどが役に立たないというスタンスは非常に信頼できる方なのではないかと感じています。薬を使わないとしたらどのような方法でうつ病などの精神病に対処しているのか非常に興味があります。

 

しかし残念ながら林試の森クリニックは診察まで4年待ちだそうです。。