元うつ病患者のふり返り日記

うつ病で会社を9ヶ月間休職した後に復職を果たしました。そんな筆者がうつ病や精神医学についてふり返り考察します。完治に至った闘病記もごらんください。http://snailramp.net/depression/

グルテンフリー

冬なのに花粉アレルギーぽいです。辛いです。

 

前回の内容を受けて今回は「シリコンバレー式 最強の食事」本の内容を実践した結果をお伝えします。「シリコンバレー式 最強の食事」では炎症を引き起こす食品を避ける事で健康を保つ事を目指しています。

 

実際「シリコンバレー式 最強の食事」の内容は非常に多岐に渡っていて全てを実践することは難しいです。ちなみにどんな感じかというとアマゾンの説明にはこのように書かれています。

【内容より】
・朝、「ヨーグルト」を食べると太る
・IQは「食べ物」で変わる
・空腹になる食べ方、ならない食べ方
・「腹が空っぽ」のときがいちばん筋肉がつく
・炭水化物は「夜」に食べたほうがいい
・脂肪を食べると痩せる
・「カロリー制限」では痩せられない
・低炭水化物ダイエットは「カビ」を減らすから効く
・「空腹ホルモン」をハックする
・あなたの体を「解毒マシン」にする
・脳は「脂肪」でできている
・炭水化物をカットすると、うまく眠れなくなる
・「冷や飯」が善玉菌を育てる
・果物が「集中力とエネルギー」を奪う
・パンを「一切れ」食べると、時間差で悪影響が出る
・同じものでも「食べる時間」で毒になる
・パフォーマンスを最大化する「ベストの朝食」とは?
・カフェインが脳を守る
・「腸内細菌」を飢えさせると、脂肪が燃える
・体内の「痩せ型」細菌にえさをやる
・栄養は調理しだいで変幻自在
……など 

 実際はこれ以外にも、食べ物は徹底して自然食品を推奨しています。(バターは牧草が主食の牛のものだけ等)

とはいえ筆者も全部を厳密に行うのは無理とわかっているのかできる範囲でやればいいというスタンスで説明しています。

 

そこで自分でやったのは

  • グルテンフリー
  • コーヒー + ココナッツオイルを毎朝飲む
  • 人口甘味料の入ったジュースは飲まない
  • 乳製品は避ける
  • 寝る前に生はちみつを食べる

だけです。

そして今回はまずグルテンフリーを行った結果を報告します。

 

と、結果報告の前にグルテンが何かをご存知ない方のために簡単に説明します。グルテンとは小麦に多く含まれるタンパク質の一種です。小麦を粉末にして水に混ぜると粘りが出ると思いますが、あの粘りはグルテンが作用しているのだそうです。

グルテンはその粘りで小麦をパスタやピザ、パンやケーキなど加工をし易くする能力がありますが、一方で胃腸障害を起こし体の炎症を誘発します。またそのうえ中毒性があるそうです。

しかし小麦を使った食品は世界中に溢れていて、日本ならまだしも欧米では長らく主食として地位を保ってきました。それが人間に害を与え続けてきたとはにわかには信じられません。

ところが最近の研究ではグルテンの体に対する影響がずいぶん研究され、「シリコンバレー式 最強の食事」以外の本でもその有害性が訴えられています。

 

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)

「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 (単行本)

 

 

ジョコビッチの生まれ変わる食事

ジョコビッチの生まれ変わる食事

 

 私は週末テニスプレイヤーなのでジョコビッチの本には大変影響を受けました。むしろグルテンフリーについては「シリコンバレー式 最強の食事」よりもこちらの方が影響が大きかった気がします。

 

どうやって私がグルテンフリーをしたかというと、単純に小麦製品を避けてる訳ですがやっぱりというかやはりかなりの食品に小麦が含まれているので完全除去まではできていません。避けている食品で代表的なものはパスタ、ピザ、パン、ラーメン、カレーです。これらは一切食べていません。またケーキのみならずお菓子も和菓子を除けば大抵のものに小麦が含まれているので ほとんど食べていません。

 

朝ご飯はパン食はやめてもっぱらおにぎりを食べています。

 

どうしても避けられないのが醤油ですね。醤油は溜まり醤油以外はほとんど小麦が含まれています。しかし醤油はあきらめてもそれなりに多くの小麦食品を避けられていると思います。

 

その結果・・どうだったかというとこんな感じです。

  • 始めの2週間はグルテン欠乏症になったのかとてもイライラした。
  • しかしその後は急激に体調が良くなった。
  • お通じが安定しておならの回数が減り、臭くなくなった。(腸内環境が改善した?)
  • しかし「最強の食事」本が言うような頭がクリアになる感じまではしない。(完全除去では無いから?)
  • 時折どうしても避けられず小麦食品を食べるとお通じが不安定になる。(胃腸が再度炎症を起こした可能性)

総じて言えば体調はずいぶん良くなったと思います。たしかに小麦を長い時間取り続けることが慢性的な炎症を引き起こすというのもなんとなく体感できました。

胃腸の慢性炎症がサイトカインを発生させ、それが脳に影響を及ぼしてるのだとしたら、精神的に悪影響を及ぼしている可能性は低くありません。

完全実行は難しいですが特にリスクは無いのでうつ病になっている方が実践してみると回復の一助になるかもしれません。

 

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

 

世界は抗炎症ブーム

いつの間にやら師走になってしまいました。すっかり寒くなりましたが、毎日子供のサッカーの朝練に付き合っています。

 

さてみなさんはこちらの本をご存知でしょうか?

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

 

 この本はいまアメリカで大ヒットしていて、この本に書かれた健康食事療法はセレブな方々の間で流行しています。その内容は食事を変える事で慢性炎症を防ぎ、健康になろうというものです。

 

筆者はITバブルに乗じて起業し大金持ちになったのですが、暴飲暴食を繰り返した事で体調を崩していきました。しかしある日一念発起して菜食主義やビーガンなどの様々なダイエットに挑戦しますがうまくいかず、それらのダイエット方法に疑問を感じていきます。

そこで筆者は徹底的に科学的な研究を引用して体によい食事法を追求し、ついに「最強の食事」にたどり着いたのでした。一部の食事については人間がもつ体の特性を利用して、一般的に言われていることとは全く逆の食べ物を摂取したりします。(良い脂肪であれば積極的に摂取するとか)これを筆者は体をハックすると言っています。ハック(ハッキング)とはIT用語でコンピュータを乗っ取り解析することです。彼は自分の体を徹底的に解析することで「最強の食事」を生み出したのです。

 

筆者の基本的な考えは体の慢性炎症を引き起こすような食事を避ける事で健康を維持するというものです。

調査研究の結果、多くの病気の中心には高度の炎症があることが何度も示されてきた。

世の中には慢性炎症の原因となるような食材に溢れています。ソーセージやハムなどの加工食品、スクラロースやアセスファルムKなどの人口甘味料。そして興味深いのはチーズや小麦などの自然食品も炎症を引き起こす原因とされています。

 

炎症・・最近このブログでは度々話題に出てくるものです。

そして本文中にどこかで聞いた事のある物質の名前が出てきます。

 この反栄養素のせいで継続的に腸にダメージを負っていると、体はそれを敵と見なして絶えず反応を起こし、炎症性の「サイトカイン」という微細なタンパク質性因子を血中に放出する。それは最後には脳に達する。脳は炎症を生じると不機嫌に、低パフォーマンスになり、自分では望んでいなくてもあなたをバカのように振る舞わせる。

 サイトカインはうつ病原因の新しい仮説、神経炎症仮説の中心となる物質です。まさかこんなところでお目見えするとは思ってもいませんでした。

 

hal-007.hatenablog.com

 

 

hal-007.hatenablog.com

 

 

hal-007.hatenablog.com

 

 これまでサイトカインをどうやって抑えるかというのは明らかになっていなかったのですが、この「最強の食事」本がヒントをもたらしてくれています。

そういうわけでここ一ヶ月ほどこの本が推奨している食事法の一部を実践してみました。結果はまた次回以降に書いていきたいと思います。

向精神薬密売で薬物中毒

またですか・・

headlines.yahoo.co.jp

 

例によってYahoo!の記事はそのうち無くなってしまうので抜粋させていただきます。

 

密売人の女から向精神薬を購入した客のうち少なくとも男女5人が薬物中毒で死亡していたことが判明。うち4人は自殺とみられ、乱用の危険性が明らかになった。 

 

国立精神・神経医療研究センター(東京都)によると、睡眠導入剤などを常用すると体の耐性が上がって効きにくくなり、服用量がエスカレートする場合がある。禁断症状も強く、より効果の強い薬を求めてネットでの売買に手を出す患者もいるという。

 また、一部の精神安定剤などは死への恐怖心を薄れさせるとの研究報告もある。衝動的に行動する危険が高まり、自殺を後押しするケースがあるという。
 

 

向精神薬はリスクが高いです。用法用量をきちんと守りましょう。

そして東洋はり医学会の治療は健康に対するリスクは非常に小さいです。代替治療としては最適ですね。

リスクが小さい治療は可能性がある限りどんどんトライすべきです。

このブログで一番読んで欲しい記事

暑い日もありますが秋はもうすぐそこですね。季節の変わり目のせいか家族で風邪のリレーをしています。体調には気をつけてください。

 

さてこのブログで一番読んで欲しい記事ですが、それはこのブログを読んで東洋はり医学会の治療を受けた方々のコメントが集められた記事です。

hal-007.hatenablog.com

 

治った方も治らなかった方も、結果がわからない方のコメントもありますが、実際治療を受けた方の生の声を読む事ができます。

どこぞの治療院のホームページでよく見かける嘘っぽい患者さんからの直筆手紙の画像よりも信憑性が高いと声を大にして言いたいです。

 

このブログを読んでこれから鍼治療を受けるか悩んでいる方は是非ご覧ください。

 

この記事がこのブログでのアクセス1位になって欲しいですが。。

 

規制をかいくぐる精神科

 

headlines.yahoo.co.jp

 

Yahoo!ニュースは記事が無くなってしまうみたいなので引用させていただきます。

精神科では、有効性を示す医学的証拠がないにもかかわらず、患者の求めに応じて睡眠薬などを多量に処方することが問題になっている。国は処方量を減らすため、12年と14年の診療報酬改定で規制を段階的に強化し、睡眠薬などを3種類以上処方した場合、病院や診療所への診療報酬を減らす措置を取った。

 しかしチームが11年4月~14年11月に全国の調剤薬局317店で扱われた処方箋延べ約110万枚を分析したところ、睡眠薬の大半を占めるグループの薬を推奨量の3倍以上処方された患者の割合は3年8カ月の調査期間中に0.7%しか減っていなかった。14年の規制強化後に限っても0.3%の減少にとどまった。

 

 

毎度の事ですがホント精神科の関係者は腐ってますね。。

薬局や製薬会社もグルなのでどうしようもないです。

 

自分もロヒプノールが効かなくなってくると眠気の副作用がある抗不安薬を幾つか同時に処方されましたがまったく意味がなかったです。

そんな主治医が巷では名医とかもてはやされてましたが救いようがないですね。

 

復職して2年が経ちました

あまりに鬼忙しくてすっかり忘れていたのですが8月24日で復職してから2年が経ちました。

 

昔の記事を漁ってみると1年前はこんな感じでしたね。有給が無く苦労していたのが思い出されます。

hal-007.hatenablog.com

 

今は1年前に増してバリバリ働けています。もちろん疲れますが、たぶん平均的なサラリーマンが感じるような疲れです。途中とんでもなく降格したり(そしてすぐ昇格)、奇妙な脅しにあったり波風はありましたが、うつが再発するような気配はまったくありません。

それどころか5月には3人目の子供(初めての娘)が生まれて端から見たら幸せな家族なのでしょう。

 

相変わらず村上はり療院には通い続けていますが、日頃の健康維持を考えれば悪くない習慣です。

 

復職3年目も鬼忙しさに負けず、うつ病治療の情報を流し続けていきたいですね。

皆様も治療の経緯などをこちらにコメントいただけるといろいろな人が助かります。

hal-007.hatenablog.com

 

よろしくお願いしゃす!

真昼の悪魔

激務が続き更新が滞っております。。自分がやりたい事は何なのか今一度見直さなくてはと思う今日この頃です。

 

前回はアンドリュー・ソロモンがTEDで行った講演をご紹介しました。

hal-007.hatenablog.com

 

今回は彼を一躍有名にした著書、「真昼の悪魔」をご紹介します。

 

「真昼の悪魔」は全米図書賞を受賞し、ピューリッツァー賞の最終候補にも選ばれた非常に評価の高い本です。本店のAmazonでも星が多いですね。

 

この本は自身のうつ病の経験を元に書かれたノンフィクションの作品になります。膨大な文献から得た医学的な知識、また多くのうつ病関係者に対して行ったインタビューが盛り込まれています。

正直医学的な話は難しすぎてあまりよくわかりません。ちょくちょく数式や化学物質の名前が出てきますがさっぱりです。しかしそれなりの頭のいい人が丁寧に読み解けばかなり正確な医学的なデータや定義を手に入れられそうです。

 

取材はかなりの人数に対して行ったようです。医者やうつ病患者だけでなく、うつ病を支援する人々も登場します。彼らは向精神薬の効果・副作用を語り、また精神外科手術や電気ショック治療も一定の効果があると述べています。

 

アンドリュー・ソロモンは自分のうつ病発症の原因は母の死であったとしています。当初は母の死は確かに喪失感はあったけれど大丈夫だと思っていたようです。しかし年々うつ病の傾向は酷くなっていき、遂に服薬による治療に入っていきます。その後うつ病が治ってからも、向精神薬を飲み続け副作用もほとんど無いと言っています。

 

私がこの本を読んだ感想(ちなみに上巻だけ)ですが、ここまで全面的に精神医学には効果があると語る本はなかなか無いですね。電気ショックや脳の一部を切除する精神外科にも非常に効果が高いと言ってるのは驚きです。(もちろん向精神薬も)

しかしその答えらしきものはまえがきにありました。

 

私の場合、先入観なく製薬会社について書くのは難しい。というのは、私が成人して以来、父はほぼずっと製薬会社で働いていていたからである。必然的に、私には製薬業界の知り合いが大勢いる。

  

私のうつ病を目の当たりにした父は、会社に抗うつ薬部門を設置した。

 

彼が書いたことが本当なのか、でまかせなのか私にはわかりません。しかし実際に巷で言われている向精神薬の問題等ほとんど語られません。そういえばこの本が書かれた2001年当時は世界中で製薬会社によるうつ病キャンペーンが行われていた時期と重なります。

 

変な陰謀論に加担したくはありませんが、彼が書いた事は本当に正しいことなのでしょうか?

 

真昼の悪魔〈上〉―うつの解剖学

真昼の悪魔〈上〉―うつの解剖学

 

 

真昼の悪魔〈下〉―うつの解剖学

真昼の悪魔〈下〉―うつの解剖学